BL本の日記

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窓

2006/08/30 23:15 

窓 窓
水原 とほる (2004/08/06)
マガジン・マガジン

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ず〜っと前に買ってて、最初の表題作だけ読んで、ほったらかしてて(^^;)あとの短編もやっと昨日読破しました。
短編集で、表題作の「窓」はかなり私好みでした。
しかし、すごい話ばかりだった。

あらすじ
高校2年の夏休み。誰もいない学校で、不良グループに絡まれ辱めを受けていた大庭保は、偶然通りかかった1年生・西村隆明の機転により助けられる。しかし、屈辱にうちひしがれている保に、なぜか追い討ちをかけるような言葉を浴びせ、力づくで躯を繋ぐ隆明。以来卒業まで、隆明に命じられるままに保は己の躯を捧げ続けることになる。
大学進学を機に完全に切れたかに思えた隆明との関係。だが、ある日、保は自分のマンションの前に佇む大柄な男の姿を確認する。それはまぎれもなく、もう2度と会うことはないと信じていた隆明であった・・・。
他、短編3篇収録。

以下ネタバレ。

感想
「窓」
助けてくれたと思った隆明に逆に犯されるという・・・。それから、隆明は異常なくらい、保に執着する。
執着の仕方も半端ない。大学も追いかけてくるし、一緒に住むし、保が付き合ってた女とも別れさせるし、おまけにそれにむかついて無理やり犯すし。そして、今度は保の男の先輩にキスされたところを隆明に見つかり、殴られ、縛られ、保の身体に自分のものだという証を付けようと焼き鏝をあてようとする。ひ〜〜〜〜〜(((((゜д゜;))))))
それから、保は壊れちゃって、隆明のなすがまま。
そして数年後、心もオトナになった隆明がやっと保を解放しようとしたら、もう保の方が隆明から離れられなくなっちゃってたという。
なんと恐ろしい・・・。

う〜ん、でもこれぞ、水原さん!って感じ。
結局、最後は幸せそうな2人だったし、よかったんではないかと。愛の形も人それぞれだし。

これ、もっと読みたい!

「温かい血」
叔父・俊和(32歳)×和己(高校生)。
近親相姦で、首輪とか、浣腸とか、排泄シーンとか、結構本格的です・・・。
ちょっと叔父の俊和が怖かった・・・。
和己も怖がってたけど、最後にはますます叔父のこと好きになってるし・・・(−−;

「秘密」
お互い、タチでSなため、愛し合っているもののセックスできない雅弘と公一は、自分の性癖を初めて自覚した高校生・薫をお互いの前で抱き、興奮を分かち合う。
薫はそんなプレイは初めてで怖がるけど、自分の居場所を見つけて毎週この2人と会うようになる。

いや〜、こういう愛の形もあるのね〜・・・みたいな。

「黄色い花」
これも近親相姦というべきか。
画家・水口藤人(40歳)は、美人画の天才画家。そのモデルは美しい息子・旭(高校生)だった。旭の成長の様をずっと描いてきた水口は、取材に訪れた画学生の隆一に旭を抱かせ、それを描く。
隆一は、本当の親子だから寝ないがこの2人が愛し合っていると気付く。

なんか閉鎖された世界の不思議な話でした。抱き合ってるのは旭と隆一なんだけど、愛し合っているのは水口と旭・・・みたいな。しかも2人は血の繋がった親子。
隆一がなんか憐れだった。

今回の短編、それぞれお話は違いますが、どれも短いのに濃くて、様々な愛の形が描かれてました。
短編なのに、どれもすごいです。さすがに疲れました(^^;)

テーマ : BL小説 - ジャンル : 小説・文学

水原とほる | Comment(4) | Trackback(0) | Top ▲

コメント

mikuさん、こんにちは!

とほるさんの「窓」!表紙の淡い色彩と裏腹に、衝撃的な内容ですよね。どのストーリーも、かなり印象的でしたが、mikuさんの感想を読んで、はっきり思い出しました。「窓」とタチ×タチの「秘密」が特に好きでした。
読み終わったあとは、満腹状態になり、頭がぼ〜〜っとしたです(笑)。
なんか、すごい作家さんが出てきたなぁって。

お約束のBLものが多い中で、こういう異色な世界を描ける方の存在は貴重ですよね。


No:105 2006/08/31 13:39 | あい #-URL[ 編集 ]

あいさんへ

あいさん、こんばんは!いつもコメントありがとうございます!

確かに、奈良千春さんの淡い表紙のイラストにあの中身!衝撃です!しかも挿絵に吹き出しがあるのにびっくりしました(@_@;なんか変な感じ(笑)。
この本の「窓」が、私にとっての水原とほるさんの2作目だったんですよ。これでいっきにハマりましたね!「うわ、好みのお話書いてくれる作家さんがいる!」って。そんなアタシってどうなの・・・って当時は思いましたが、今ではもう普通ですね。慣れって怖いわ(^^;

でもホントなかなかこんな方いらっしゃらないので、貴重です。がんばって欲しいです!


No:108 2006/08/31 22:29 | miku #-URL[ 編集 ]

はじめまして☆

はじめまして、こんにちは☆
BL初心者の月子と申します。
どうぞよろしくお願い致します。

まだまだBL初心者なのに、上級者でも「痛い」という水原さんの作品はいくつかすでに読んでいますが、この短編集もお気に入りです♪
私は「黄色い花」が一番好きなんですが、これもある意味「痛い」お話かなぁ…と。
愛し合っているのにきっと永遠に抱き合うことはない…って、けっこう痛いですよね(^^;)
なんか切ないです。。

「窓」はなんといっても焼印をしちゃおうとするシーンがすごかったです。
たしかに、相手の身体に自分を刻み込む行為ではありますよね(汗)

ではでは失礼いたしました。
まだまだ修行中の身ではありますが、どうぞよろしくお願い致します。


No:114 2006/09/03 15:58 | 月子 #-URL[ 編集 ]

月子さんへ

月子さん、初めまして!ご訪問&コメントまで下さりありがとうございます!BL初心者ですか!それで、すでに水原さんいくつか読まれているのですか!素敵です!もう怖いものはありませんね(そうなの?)!

「黄色い花」は、暴力シーンやSM要素は全くないのですが、精神的にかなりイタイですよね。なんだか読んだ後、呆然としてしまいました。そして水原さんの描く愛の形に改めてすごいものを感じました。

「窓」ですね、実はあの焼印のシーンが1番好きなんです。アレ読んだ時、自分の中にクるものがあってなんだかそんな自分がほんとに腐ってるな〜と思いました。でも私はこういう執着系がホントに好きなんだな〜と自覚したシーンでもあります。ここまで好きになられるのってある意味ものすごく幸せなんじゃないかな〜と思ったんですが(いや実際はかなり迷惑ですがね)。

いやいやいや、BLは年数ではなく愛ですよ(笑)!よかったらこれからも是非是非一緒に語り合って下さいね!こちらこそよろしくお願いします!
これから月子さんのところにうかがいますね!


No:121 2006/09/03 18:22 | miku #-URL[ 編集 ]

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