無罪世界
大好き木原さんの新刊です!書き下ろしで、新装版以外では久々リブレから。しかも分厚い!
ジャングルで育った一般常識も言葉も通じない従姉妹の面倒を、突然みることになったゲイでいい加減な悪徳業者のお話というなかなかにトンデモ設定でしたが、やっぱりところどころできゅ〜ん(*´▽`*)とさせられておもしろかったです(^^)一気読みでした。
![]() | 無罪世界 (B-BOY NOVELS) (2007/09) 木原 音瀬 商品詳細を見る |
あらすじ
詐欺まがいの仕事、賭けごとで借金まみれの人生。そんな山村に顔も覚えていない親戚の遺産の話が転がり込んできた。浮かれた山村だったが、その遺産には厳しい条件がついていた。幼い頃さらわれて以来、ジャングルで育った従兄弟・宏国の世話をするというものだ。
自分の『むら』しか知らず、日本語も解さない宏国と暮らさざるを得なくなり、いざとなったら放り出す気で引き受けた山村だったが…。
感想
悪徳訪問販売業者・山村仁史28歳×ジャングルで育った従姉妹・榊宏国22歳。
借金まみれの山村の人生に突如転がり込んできた遺産の話。
でもそんなおいしい話がそうそう転がっているはずもなく、叔父の遺産を半分もらえる代わりについた条件・・・。
それが、20年間もジャングルの原始インディオに育てられた動物のような従姉妹・宏国の世話をすること。
山村は最初だけ上手い具合に宏国の面倒を見て、後は遺産を持ち逃げしようとしたいたのですが、遺産は月々の振込みという細かい方法・・・。ならばと、時期を見て遺産を前借りしてトンズラするつもりでいたのですが・・・。
大変な宏国の面倒を見るうちに、山村は宏国を好きになっていって・・・。
お話、笑いました(^^)でも、最初は「D'ont Worry Mama」のようなギャグっぽいお話かと思ったのですが、山村と宏国のやり取りにきゅ〜んとさせられたりして・・・。(まぁ「D'ont〜」もそうなのですが)ギャグのようなお話でも、胸にくるのはさすが木原さんといいますか!
山村はゲイなので、宏国がジャングルで育てられた動物のようなとんでもない行動をする男と知りながらも、整った顔で身体つきも悪くない宏国と一緒に住んでたらやはり欲情するんです。しかも、宏国は家では裸で過ごしたり、山村の前で抜いたりするもんだから・・・(^^;
でも、宏国は怒ると暴れだして凶暴なので、山村はなかなか手は出せないんです。でもある日、2人がベッドで一緒に寝た時、宏国が山村にスマタをしてきたものだから、そこから山村は宏国に対しての行為がとうとうエスカレート・・・。最後までヤっちゃいます。でも山村も抵抗はせず気持ちよさそうで・・・。それから、ヤっちゃうようになる2人・・・。
でも、原始インディオに育てられた宏国に「愛する」という情緒的な感情はないんですね。人とセックスをするのは、それは本当に即物的な行為で・・・。
最初は身体だけの関係で満足していた山村も、それでは満足できなくなっていくんです。
自分とセックスはするくせに、自分に「愛」という感情を持っているのか分からない。それどころか、宏国は山村を置いてジャングルに帰りたいと切望している。
そんな宏国に、山村はイライラするんです。
宏国にとって山村の存在はどうなのか・・・それは私達にも分からないんです。でもある事件で命がけで自分を守ってくれた宏国に、山村は自分のことを好きなんじゃないかと確信します。
最初は遺産だけもらって逃げる予定だった山村がそうやって宏国の全てを好きになっていって、最後は遺産もいらないから宏国と一緒にいたいというまでになる様が鮮やかできゅ〜んとしました(*´▽`*)
でも、宏国を巻き込んだある事件をきっかけに、宏国の弁護士に山村の素性が知られ、宏国を見る資格がない、宏国に近づくなと言われます。なので、山村は宏国の面倒を見るのにふさわしい男になるべく奮闘するんですが。そんな最初とは全然違う、宏国を好きになることで変わっていった山村の姿にじ〜んとしました(;_;)
木原さんのBLでは、これって恋愛なのか、家族愛なのか・・・って思うことが多いですが、そういうの全て含めて宏国は山村を好きになっているんじゃないかな〜と思います。そんな愛を分けるような感情も宏国にはないでしょうし。最後、ジャングルに戻るんじゃなく、山村と一緒にいる・・・それが宏国にとって、山村への想いの答えなんでしょうね〜。
私は、こういう相手を育てる系の恋愛が大好きなので、この設定は萌えました(*´д`*)
エンタテイメント性を持たせつつ、この切なさの匙加減はやはりさすがですね〜、木原さん。
テーマ : ボーイズラブ - ジャンル : アニメ・コミック
木原音瀬 | Comment(2) | Trackback(1) | Top ▲









コメント
アナタも巧いよ!!
凄いmikuさん!木原さんが読んだら嬉しい感想ですよコレ!!
ワタシはどうしても著者が伝えようとする意図や、感じて欲しい”何か”を、捻くれて捉えてしまうのですが、mikuさんの感想を読んでいたら、まっすぐ受け止めているんだなって感嘆しました。
変わっていく山村の姿に、じわ〜んとした、素晴らしいです。笑ってましたからね、ワタシ。だって滑稽じゃないスか!←ひどいなぁ
宏国に「愛」という感情はないから、自分にとって必要か不必要かで身の回りのものを決めるんでしょうね。山村は、必要だと認識され、入れることを許された時点で気付けばいいものを、何イライラしてんだか。
と、他人から見れば思えるんですけど、実際当事者はイラつくものです(笑)。
宏国と、トラブルはなんの関係もないのに、ぽーんと巻き込まれる宏国が、なんとも宏国らしくて笑いました。
ね、また笑ってる。なんか自分が黒い固まりに思えてきましたよ(汗)。
TB、頂きますー!
実はmikuさんの感想、読破済でした(照)。mikuさんのブログに辿り着いた時、真っ先に木原先生のカテゴリ、クリックしましたから(笑)。
No:3012 2007/11/11 18:05 | 緋菜 #DFy5IfcsURL[ 編集 ]
緋菜さんへ
ありがとうございます!なんと嬉しいお言葉!よし、緋菜さんに褒められた!このブログ印刷して木原さんに送りつけちゃえ!(おい!調子のりすぎ)
そうですね〜。私、素直で単純なんで何でもそのままに受け止めますよ(^^)
はっ!山村みたいな詐欺にはイチコロかも○| ̄|_
逆に私からすれば緋菜さんのように笑いあり、深い読みありのレビュは憧れます!(って何褒めあってんだ!照!でもほんと!)
しかし、木原さんの自分の感想は読み返すのがなんだか恥ずかしいです(^^;
ぎゃ〜!何書いてんだ〜みたいな。一種の羞恥プレイ・・・。木原作品って読後はちょっと舞い上がってますからね〜(^^;
黒い固まり・・・そんな緋菜さんが好きです(ドM)!これからも黒い部分をすくすくと育てていって下さいませ(*´д`*)ハアハア
まあ、木原カテゴリ・・・真っ先にクリックとな!先ほど羞恥プレイとか書きましたが、木原作品へのコメはすごく嬉しいです(^^)
TBもありがとうございます!
この作品のレビュって少ないですよね〜(^^;感想書きづらいんでしょうか。
No:3015 2007/11/11 19:54 | miku #-URL[ 編集 ]
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2007/11/11 | sweet slowjam |
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